アドバイスはいらない。ただ聴いて欲しかった。
自殺予防週間とは
自殺について、誤解や偏見をなくし、社会全体が自殺予防の重要性に目を向け、それぞれの立場から自殺を防止する取り組みを強化する期間のことで、2003年に世界保健機関と国際自殺予防学会が共同で開催した「世界自殺防止会議」の初日(9月10日)を世界自殺予防デーとして、日本における自殺対策基本法では、9月10日から9月16日までの1週間を「自殺予防週間」と位置付けられています。
孤独と自殺
孤独感は、自殺死亡の危険因子であると考えられており、また内閣官房の調べによると、日本国民の40%超が「孤独を感じている」と言います。孤独と聞いて、高齢者を想像するかもしれませんが、世代別で見ていくと20代や30代の孤独感は他世代よりも高くなっています。
自殺率のデータと照らし合わせて見ると、自殺の総数は減少傾向にあり、40〜60代の減少が顕著であるのに対し、20代や30代の自殺率の減少率はゆるやかになっています。
SNSと繋がり孤独
20代、30代のSNS利用率は、他世代よりも高く、最もSNSで多くの人とつながっていると言えます。それにも関わらず、なぜ孤独を感じているのでしょうか?
SNSやリアルで多くの人とつながっているにも関わらず、孤独を感じる現象を、「つながり孤独」と呼びます。私たちLivelyは、「人とのつながりがあっても、自分はその誰からも理解してもらえてない気がして孤独を感じる」という状態が孤独感をもたらし、ともすればSNSはそれを助長しているのではと考えています。
SNSの危険性とゲートキーパー
インターネットは、匿名で気軽さがある一方、無責任な発言も多く、SNSなどでは過激な発言の方が反応が良かったりします。より多くの「いいね」などの反応をもらうことが目的化し、本当は思っていないようなことや過剰な表現を使って発信してしまい、本来の自分との乖離を感じたり、その発言に対する誹謗中傷に感じられる言葉が、人を自殺に追い込んでしまうことの危険性があることを、私たちは改めて認識しなくてはいけません。
誰もが、孤独を感じる可能性があり、悩みや心の葛藤を抱えることは決して珍しいことではありません。しかし、そのような状況になった時に、自分で解決策を持っている人は多くはないのではないでしょうか?
厚生労働省は、身近な人の、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことを「ゲートキーパー」と呼び、ゲートキーパーになることを推奨しています。
身近な人のゲートキーパーになることが、非常に素晴らしいことであることは否定の余地がありませんが、一方、自分で自分のゲートキーパーを用意するのは容易ではないのではないでしょうか?
ただ話を聴いてもらいたい人は、相談をしたいわけではない
自殺を考えている多くの人が、不安、うつ、絶望を感じており、自殺の他に選択肢がないと考えている可能性があると言います。このような状況は待ったなしで、しかるべき必要な支援に繋げる必要があると考えています。
しかし、その手前の段階が健全かというとそうとは限らず、胸にモヤモヤを抱えていたり、イライラしていたり、良くない精神状態であることが想像できます。このような時に「相談にのるよ」と言われても何を相談したら良いかわからなかったり、そもそもアドバイスや助言を求めているわけでもないということも多々あります。それゆえに「人に話すほどではない」と自分の中で抱え込んでいってしまう場面が日常生活でよく起こりがちで、結果的に徐々に心が蝕まれ、追い込まれていってしまいます。
このような時に、ただ話すだけで、ただ話を聴いてもらうだけで、心が軽くなる経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか?
気軽に話せる場所LivelyTalk
私たちLivelyは、できるだけ早い段階で、気軽に自分の話をできる場所、自分の話を聴いてもらえる場所を作りたいと思い事業に取り組んでまいりました。
現在は、LivelyTalkという多種多様な「話を聴く」専門家に、話を聴いてもらうサービスを提供しています。家族や友人や職場の同僚には話しにくいことも、赤の他人だから話しやすいことがある、そして、答えを教えるでもなく、無理やり励ますわけでもなく、ただただ話を傾聴し、質問で一緒に深掘りし、共感を示してもらえる。そんな体験を提供しています。
LivelyTalk
https://www.lively-talk.com/service
ポジティブになったが67%増加(LivelyTalkを体験した人の声)
LivelyTalkを体験してもらった104名に対して、話を聴いてもらった前後の気持ちの変化を回答してもらうアンケートを実施しました。その結果、悩みやモヤモヤな気持ちをもった人が体験前後で38%減少。一方でポジティブな気持ちをもった人が体験前後で67%増加するという結果が得られました。
- 対象:20~80代の男女104名
- 調査方法:アンケート調査
- 感情の項目:悩みやモヤモヤな気持ち、ポジティブな気持ち、マンネリを感じる、癒されている心境
自殺予防週間のキャンペーン
株式会社Livelyは、LivelyTalkを通して、ユーザーが安心して、心の中を話せる環境を提供しています。相談がなくても、悩みがなくても、まずは誰かに自分の話する体験をしてみてほしいと思っています。それが、いざという時のために気軽に利用できる自分のゲートキーパーを用意することになり、また「ただ話を聴いてもらう」体験の価値を広く世の中に伝える各動になると考えています。そのために、株式会社Livelyは、自殺予防週間に2つのキャンペーンを行います。
キャンペーン内容
①「聴く」体験プレゼントキャンペーン
Livelyはこのキャンペーンを通じて、更なる人々にその体験を共有したいと考えています。
自殺予防週間の期間中(9月10~16日)、LivelyTalkに登録したユーザーの中から抽選で10名に3,000円分の利用ポイントをプレゼントします。このチャンスを利用して、ただ話すことの力を体験してみてください。あなたの話が、あなた自身を知る第一歩となるかもしれません。
②自殺予防啓蒙キャンペーン
Livelyは、自殺予防週間の期間中(9月10~16日)同期間内の売上の10%を自殺予防啓蒙活動に寄付します。
「話すこと」の力を信じるLivelyは、このキャンペーンを通じて人々が心の負担を軽減し、社会全体がよりポジティブな方向に向かうことを期待しています。ぜひこの機会に、Livelyでの新しい体験をお試し下さい。
参考資料
令和4年 人々のつながりに関する基礎調査結果の概要(内閣官房孤独・孤立対策担当室)
年齢階級別の自殺者数の推移(厚生労働省)