強みがわからなかった私が、会社員を辞めて独立するまでの道のり
「ただの玉子サンドではありません」
竹内冴さんがそう語り始めると、ブースに集まるお客さまは一段と前のめりになる。その様子に惹きつけられて、催事会場を物色している人たちは立ち止まり、たちまち人だかりができていく。
彼女が語る商品に込められたストーリーが、人々の心を掴み、次々と商品が売れていく。
ただの接客ではなく、会話を通じてお客様の心を動かす姿は、まさに「販売の達人」。
百貨店の物産展など催事で、特産品など特徴ある商品の販売を手掛け、圧倒的な結果を出し続ける竹内さん。彼女の手にかかれば、商品のもつ魅力が引き出され、新しい価値を纏い、見る見るうちに売り上げが伸びていきます。
ある催事では、予定していた商品が完売するだけでなく、追加で用意して更に売上を2倍以上にした実績もあるという。リピーターとなるお客様も多く、認知の拡大に大きく貢献しています。
竹内冴さんは、2024年に創業した千歳プロデュース(ちとせぷろでゅーす)というベンチャー企業の共同創業者であり取締役として、地域の特産品を中心に、商品を新しい形で世に送り出すプロフェッショナルとして活躍しています。
自分の強みを存分に発揮して活躍する、勢いあるベンチャー企業の経営者である竹内さんですが、実は起業前に「自分の強みを見誤り迷走していた」と言います。
この記事では、竹内さんがLivelyTalkと出会い、いかにして自分の強みを存分に発揮するに至ったかをお伝えさせていただきます。
独立したいが、何をするべきなのかわからない不安
竹内冴さんのキャリアの始まりは看護師でした。
10年間、患者さん一人ひとりに寄り添いながら、その健康を支え続ける日々。特にコミュニケーションを大切にし、相手の立場に立って考える姿勢は、この頃から培われたものだと言います。看護師としての日常にやりがいや充実感を感じていました。
そんな中、ひとつの転機が訪れます。美容クリニックの看護師として働いたときのことです。ここで竹内さんは初めて「販売」という仕事に触れることになります。
美容に関連する商品が次々と売れていき社内でもトップの成績を納めるようになった竹内さんですが、当の本人は「売っている」という感覚はほぼなかったと言います。
竹内さんは、お客様の悩みをしっかりと掘り下げて、本当はどうなりたいのか願望を引き出し、親身になって話を聴いているうちに、自然と美容関連の商品が売れていきました。その結果、クリニックの売上にも大きく貢献することができ、販売という新しい分野での自信と喜びを得たのです。
この経験を通じて、「これで社会に貢献できる」という手応えを得た竹内さん。心に抱いたビジョンは次第に大きくなりますが、現状とのギャップを感じるようになります。
クリニックの職場改善や売上アップのための具体的な提案を上長に繰り返し行いました。しかし、返ってくるのは「検討するね」という言葉や、提案そのものが立ち消えになる対応ばかり。竹内さんは、次第に会社員としての限界を感じるようになります。
「この環境では、私が考える『社会貢献』は実現できないのではないか。」
悶々とした日々の中で、竹内さんの心には新しい挑戦への強い決意が芽生えていきました。
「聴いてもらう」で気付いた、転機
「私の強みは、人の話を聴くことだ」
美容クリニックでの経験を振り返りながら、竹内さんはそのことに気づき始めていました。
お客様の話を丁寧に聞き、その悩みや希望を汲み取って商品を提案する。そのプロセスは自然体のまま行えていました。
「『聴く』を活かして仕事をしよう。」
しかし、「聴く」という強みをどう仕事につなげるべきか。その道筋はまだ見えていませんでした。
そんな時、何気なくGoogleで「人の話を聞く仕事」というキーワードを検索することで、竹内さんは LivelyTalkを見つけます。
興味を持った竹内さんは、LivelyTalkのホスト(聴き手)説明会に参加し、Lively代表の岡えりの話を聴き、「直感的にココだ!」と思い、その後の選考過程に進むことになりました。そして、顧客として実際にLivelyTalk を体験することになりました。
普段は、「聴く側」にいる竹内さんにとって、「話を聴いてもらう」という行為は新鮮でした。実際に体験してみると、ただ話を聴いてもらうだけで心が軽くなり、自分の中のモヤモヤが整理されていくのを感じました。
「話を聴いてもらうことって、こんなにも楽しくて、スッキリするものなんだ。」
竹内さんは、この体験から新たな視点を得ることになります。
LivelyTalkで話を聴いてくれたのは、おりえってぃさん(以下、おりえってぃ)という方でした。竹内さんは、これまでのキャリアに関する悩みと、自分の「聴く」という強みについて語り尽くしました。
すると、ほとんどアドバイスをすることなく、聴くことに徹していたおりえってぃから、一言だけ返ってきました。
「竹内さんは、聴くことが強みと言いますが、それだけではないと思います。むしろ聴いた話から相手のニーズを的確に把握し、それに合った提案をする力が天才的に優れている気がします。」
これまで漠然と「人の話を聴くのが得意」と思っていた竹内さん。この言葉を受けて、自分の強みが単なる「聴く力」ではなく、「相手に気づきを与え、必要なものを提案するスキル」であることに気づかされました。
むしろ、聴くことよりも、相手に気づきを与えることが好きで、そのために聴くというプロセスがあったのでした。
この発見は、竹内さんにとって大きな転換点となりました。
LivelyTalkが終わったあと、竹内さんはおりえってぃから1通のメッセージを受け取りました。
「この方の動画を見てみると、何かヒントが得られるかもしれません。もしよかったらみてみてください。」
そこで、紹介されたのは、店舗コンサルタントの方の動画でした。竹内さんは半信半疑でその動画を視聴しました。そして、「これ、まさに私のことを言ってるみたい!」とその内容に引き込まれていきました。
そして「私、(店舗コンサルタントで)独立できそう」と、直感的に自分の未来が見えたような感覚を覚えたと言います。
自分の強みを活かせる場所で
自分のハマる場所を見つけた竹内さんは、まさに水を得た魚のように動き始めました。
「これが私の進むべき道だ」と直感した彼女は、店舗コンサルタントへの道へと、すぐに行動を起こしました。
その勢いはまさに驚くべきものでした。店舗コンサルタントについて熱心に学びはじめ、わずか1ヶ月後には美容クリニックに退職届を提出。そして3ヶ月後には、催事販売代行会社、千歳プロデュースの取締役として独立を果たしたのです。
独立後、竹内さんのコンサルタントとしての評判は口コミで広がっていきました。
「ただアドバイスをもらうだけじゃなく、一緒に解決策を考えてくれる」、「実際に売り上げが大きく伸びた」といった声がクライアントから次々と寄せられ、依頼が殺到するようになりました。
特に、地域特産品を扱う店舗や小規模ビジネスのオーナーからは絶大な信頼を得ています。
「お客様の話を聴きながら、新しいアイデアが次々と浮かんでくる」という竹内さんの特技が、商品やサービスの魅力を最大限に引き出し、集客アップや売り上げ増加を実現しているのです。
このインタビューを受けた際に、竹内さんは笑顔でこう話しました。
「最初は『聴くこと』が私の強みだと思っていました。でも、実はそうじゃなかったんです。聴くのは手段で、本当に私が好きなのは、人に気づきを与えたり、解決策を一緒に見つけたりすることだったんです。LivelyTalkが、ホストが、それに気づかせてくれました」
そう語る彼女の表情は、自信と充実感に満ちあふれていました。竹内さんは今、自分の力を最大限に発揮し、多くの店舗や人々を新たな成功へと導く頼れる存在となっています。
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